医療費はいくら?入院にかかる費用まとめ
こんにちは。めいちゃんパパです
私の父が入院することになったのをきっかけに、高齢者の医療費について本気で調べましたの続きになります。
この記事では、**「1か月まるまる入院」**した場合を想定し、かかる費用や、知っておくと安心な制度「高額療養費制度」についてまとめています。
❓ 父の入院と最初の不安
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年齢:75歳
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所得:例えば、年金のみ(年収 約180万円)
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医療保険:後期高齢者医療制度
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入院予定:30日間(大部屋)
病院から「入院になります」と言われて、最初に思ったのは、医療費、いくらかかるの?という不安でした。
📌 「年収」と「手取り」の違いとは?
医療費の負担額は「年収」によって決まると書かれていて、
「手取りのこと?それとも総額?」と疑問に思う方も多いと思います。
✅ 用語の違い(年金生活の場合)
用語 | 意味 | 例 |
---|---|---|
年収 | 税金・保険料などを引く前の金額 | 約180万円(年金総額) |
手取り | 実際に受け取る金額 | 約150万円(口座に入る金額) |
👉 高額療養費制度では「年収=総収入」が基準!
源泉徴収票の「支払金額」欄を確認しましょう。
💡 高額療養費制度とは?
高額療養費制度とは…
医療費が高額になったとき、自己負担の上限を超えた分が戻ってくる制度です。
また、**「限度額適用認定証」**をあらかじめ取得して病院に提示すれば、
最初から支払いが上限額以内に抑えられます。
💰 父の場合の自己負担上限は?
父の年収180万円(例)は、「一般区分(住民税課税世帯)」にあたります。
区分 | 自己負担上限(月額) |
---|---|
外来のみ | 18,000円(個人) |
外来+入院 | 57,600円(世帯) |
※12か月以内に4回以上上限を超えると、
「多数回該当」として44,400円に軽減されます。
⚠️ 制度の対象外費用にも注意!
以下のような費用は制度の対象外で、全額自己負担となります。
項目 | 内容 | 30日間の目安 |
---|---|---|
食事代 | 1食 約460円程度 | 約41,400円(3食×30日) |
差額ベッド代 | 個室・2人部屋などの追加料金 | 0円〜150,000円(例:5,000円×30日) |
日用品・TVカード | レンタルセットやテレビ代など | 約5,000〜10,000円 |
🧮 入院にかかる費用(30日間)
🛏️ 大部屋(差額ベッド代なし)の場合
費用項目 | 金額 |
---|---|
医療費(高額療養費上限) | 57,600円 |
食事代 | 約41,400円 |
日用品など | 約7,000円 |
合計 | 約106,000円 |
🛌 個室利用(1日5,000円)の場合
| 差額ベッド代 | 5,000円 × 30日 = 150,000円 |
| 合計 | 約256,000円前後(食費など含む)
📝 注意したい2つの落とし穴
① 月末〜月初にまたがる入院は損をすることも
高額療養費制度の上限は**「1か月ごと(暦月)」**で区切られています。
つまり、1回の入院が月をまたぐと、それぞれの月で上限が別々に適用されるのです。
例:7月29日〜8月28日まで入院した場合
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7月 → 医療費:30,000円(高額療養費の対象外)
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8月 → 医療費:60,000円(対象、上限57,600円)
👉 この場合、7月分は制度の対象にならず、自己負担になります。
「1回の入院=1回の計算」ではないので注意しましょう。
② 病院をまたぐと合算できない?
原則として、**「同一の保険医療機関(同じ病院)での支払い」**が対象です。
そのため、転院や病院の変更があると、合算できないケースがあります。
ただし:
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同月中であれば、「外来+入院」など複数の医療機関の合算ができる場合もあります。
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詳しくは保険者(市区町村や広域連合)に確認を。
👉 特に転院を予定している場合は、事前に相談しておくと安心です。
※こちらについては、下記リンクで詳しくご紹介します。
🔗 【病院をまたいだら注意】高額療養費の合算ルール 世帯合算ややた数回等も該当
✅ 申請してよかったこと
1. 限度額適用認定証を取得
市役所で申請し、病院に提示。
結果、医療費は月57,600円以内に抑えられそうです!
2. 病院に事前確認
最近は、病院が制度の申請をしてくれる場合もあります。
入院前に「高額療養費制度、使えますか?」と聞いておくとスムーズです。
🏢 限度額適用認定証の申請先(75歳の場合)
保険の種類 | 申請先 |
---|---|
後期高齢者医療制度(75歳以上) | 各市区町村 or 広域連合 |
🏢 限度額適用認定証の申請先一覧
保険の種類 | 申請先 |
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後期高齢者医療制度 | 各市区町村 or 広域連合 |
国民健康保険(70〜74歳) | 市区町村の国保課 |
社会保険 | 健康保険組合・協会けんぽ |
共済組合 | 各共済組合の窓口 |
✅ チェックリストまとめ
☑ 年収と手取りの違いを理解(制度は「年収」基準)
☑ 限度額適用認定証を事前に申請
☑ 病院に制度が使えるか確認する
☑ 食事・差額ベッド代なども別途予算に入れる
☑ 転院・月またぎのケースに注意
☑ 保険の種類を確認し、正しい窓口に申請
💬 最後に:制度を知れば、不安は軽くなる
親の入院は、精神的にも経済的にも不安なもの。
でも、正しい制度を知っておくことで、大きな安心につながります。
「何十万円もかかるかも…」という不安が、「なんとかなる」に変わりました。
今回調べたことで、1カ月の入院費がおおよそ10万~11万円程度であることがわかり、気持ちの面でも安心することができました。
退院の目途が立たない場合、やはり入院費は大きな不安につながります。
この記事が、同じような状況にある方の参考になれば嬉しいです。